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理想の家を建てるために(その5) =性能について考える=

投稿日:2016年02月15日

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昨日は春一番かと思えるような強風吹いてましたね。弊社でも会社の看板を守るアクリル板が壊れてしまう事件が起こりました。幸い誰もケガをせず良かったのですが、ビックリしました。
さて、今回は、せっかく建てる家の性能について、これだけは知っておきたいポイントをお知らせします。どうぞ、よろしくお願いします。

目次

  • 知っておきたい10分野の性能とは?
  • まとめ!

知っておきたい10分野の性能とは?

1.耐震性―地震や台風に強い建物を造るための指標です。耐震等級は1~3まであります。数字が大きいほど性能は良いと言われています。しかしながら、より建物が堅くなります。以前、耐震等級2と3で試験をしたら、2より3が先に倒壊してしまったという例もあります。堅さだけではダメで、しなやかさやバランスが大切という点では、制振装置を取り付けるのも良いのではないかと考えます。
2.土台や柱の耐久性―木が腐る原因をご存知ですか?腐朽菌(ふきゅうきん)という菌で木は腐るんです。腐朽菌はジメジメしたところを好みます。床下や壁の中がジメジメしていると腐朽菌が発生し、木は腐り始めます。シロアリもジメジメしたところが大好きです。これらを防ぐためには、通気を取ることが大切です。木は空気が大好きです。耐久性のためには「通気が大切」と覚えましょう!
3.火災に対する安全性―火は内側と外側から考えなくてはなりません。内側とはお部屋から火が出ないようにすることです。壁や天井の下地材や仕上材が燃えにくいものにすることが大切です。木を見せてはいけないのかと言えば決してそうではなく、燃えしろ計算をすれば大丈夫です。外側とは、隣地が火事になった時にもらい火を受けないように壁、軒裏、窓に延焼を抑える耐火性ののある材料を使うということです。また、火災の発生を知らせる火災報知器を設置することが大切です。
4.配管のメンテナンスー床下や、壁内を通る給排水管や、ガス管は15~20年ごとに交換が必要になります。点検するための点検口や、掃除口を設けましょう。
5.省エネルギー対策―外気温の侵入を遮り、建物内の快適な温度を逃さないために天井、外壁、床に断熱材を入れます。窓には複層ガラス(ペアガラス)や断熱サッシが有効です。
6.シックハウス対策や換気性能―F☆☆☆☆(フォースター)の建材は制限なしに使えます、というものですが、以前のブログ(シックハウス症候群って?)をご参照ください。
7.採光性能―生活上に必要な明るさを確保するには窓から自然光を取り入れることが大切です。しかし、窓を大きくすると耐震性、断熱性、防音性という点で不利となります。総合的なバランスを考えて窓の大きさを考えましょう。また、窓の位置は上階と下階をそろえると、柱や壁の直下率(後で説明します)が向上しますし、デザイン上もカッコよくなります。また、窓の高さを揃えると部屋が広く見えるようになります。
8.遮音対策―交通騒音を遮断するには建物の気密性を高めることが大切です。窓や換気設備に防音性の高いものを選ぶと有効です。上下階の振動をなくすには床を二重にするなどの対策があります。
9.バリアフリー対策―文字通りバリアが無いようにすることです。子供からお年寄りまで安全に移動できるように、また介助がしやすいようにLDKや寝室と浴室・トイレが同じ階に設けると良いです。床や出入り口の段差を極力なくし、玄関や水回りに手すりを設けます。手摺は体の重心(≒腰)が水平に移動する場所は水平の手すりを、垂直に移動する場所は垂直に取り付けます。また、利き腕の方に付けると良いでしょう!取り付ける時は下地にガッチリ付けて下さい。ボードだけではとても危険です。
10.防犯性―泥棒は目立たない場所から入ってくると言われています。玄関など目立つ場所は玄関を開けようとしているうちに誰かが見かけて通報する危険があるからです。つまり、建物の正面ではなく、裏側から入って来るということです。とすると、裏側には大きな窓を設置してはいけないということです。あと、注意してほしいのは、ルーバー窓です。ルーバー窓は、通風性が高く、通風量もコントロールでき便利な窓なのですが、実は外側から「はずせる」のです!使わない方が良いです。弊社では、幅21cmの縦辷り窓(たてすべりまど)を使うことによって防犯性を高めています。

まとめ!

10分野のすべてを最高ランクにすることはコスト的にも大変ですので、優先順位を決めて欲しいです。また、10分野の中には低コストで最高ランクにすることができる分野もありますので、そこら辺は工務店さんや、設計事務所の方とよく相談してください。
<参考文献>最高の家を建てる方法-株式会社エクスナレッジ

この記事を書いた人

E.T

E.T

理想の家を毎日追い続けています! 皆様の家を造るにあたって、私の経験が活かせればこの上ない幸せです。 一級建築施工管理技士・宅地建物取引士

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2016年2月15日 投稿|