住宅ローン申請、何が必要?
住宅を建てるのに、キャッシュで払う方はほとんどいません。
ほぼみなさんが、住宅ローンを組んで購入します。
ですので、工事請負契約書にはローン条項と言われる停止条件(その条件が整うまでは、契約が停止している)付き契約で行われます。つまり、注文者のローンが承認されれば、工事請負契約は有効になり、否認されれば、工事請負契約は白紙となります。従いまして、受領済みの金員(お金)は、無利息で返金されるというものが一般的です。
住宅ローン申請に必要な書類やスケジュールは、利用する金融機関やローンの種類により異なるので、事前に確認しておきましょう。
書類は、住民票など自治体で発行するもの、納税証明書など税務署から取り寄せるもの、勤務先に依頼するもの(源泉徴収票)など、入手先は様々なので、段取り良く揃えます。発行後3ヵ月で失効する書類もあるので要注意です。
申し込み前には必ず、金融機関からローン商品や契約についての説明を受けます。融資金額、返済期間、リスク、借り入れ条件、利息、返済条件、手数料等を理解した上で手続きを進めましょう。
返済は長期にわたるので、繰り上げ返済等ローンの返し方についても、不明点は尋ねましょう。
住宅ローンは申請後すぐに融資が受けられるわけではありません。例えばフラット35では、名義人の審査はもちろん、マイホームを担保にするので設計・現場審査を経て、金銭消費貸借契約を結び、建物竣工後に初めて実行されます。そのため、中間資金や残金の支払いには、一時的な「つなぎ融資」が必要です。ただし、施工会社は金融機関から直接融資金を受け取る「代理受領」が可能なら必要ありませんので、確認しておきましょう。
家づくりの流れ | 主な手続き | 掛かる費用 |
設 計 | ●設計契約 ●設計者と相談 |
●設計契約金 |
ローンの申込み | ●必要書類の提出 | ●ローン申込代行手数料 |
施工会社と契約 | ●工事請負契約 |
●印紙代 |
着 工 | ●着工金の支払い | ●引越代・仮住い費用 ●解体工事費 ●地鎮祭費用 ●工事着手金 |
上 棟 | ●現場審査 ●中間金の支払い |
●上棟式の費用 ●中間金 |
完 成 |
●竣工検査 | ●完了検査申請費用 |
ローン契約 | ●金銭消費貸借契約 |
●印紙税●登記関連費用 |
引 渡 し | ●引渡し ●登記 ●工事残金支払●引越し |
●工事費・設計料残金 ●登記関連費用 ●引越代 ●つなぎ融資利息代 |
入居・その後 | ●近隣挨拶 ●月々の返済スタート ●確定申告 |
●家具等購入費用等 ●不動産取得税 ●固定資産税 ●都市計画税 |