変更できる範囲と、頼むときの注意点。
●設計中の場合はできるだけ早く相談を
設計や仕様の変更は、いつまでなら可能なのか、変更したいときはどんな流れで進めるのかを把握しておきましょう。基本設計後の間取りの変更、実施設計後の仕様の変更は対応してもらえる可能性がありますが、契約外の業務として費用が加算されることもあるので要注意です。構造に関係していると変更は難しくなるので、できるだけ早く相談することが大切です。
●確認申請後の変更で工事が遅れることも
建築確認申請を出した後の変更は極力避けたいものです。設計変更届を出しますが、変更によっては確認申請のやり直しが必要になり、着工が大幅に遅れたり、住宅ローンの手続きが進まなかったりします。工事が始まる前でも、材料の注文、調達や職人の手配など、現場の準備が進んでいることがあります。また、安易な変更は現場の段取りを狂わせたり、施工ミスにつながることもあります。
●着工後の変更は図面や見積もりを取ってから
工事中に変更をお願いしたいところが出てきても、現場の職人に直接伝えるのは避けます。相談は、現場責任者や監理を依頼している設計者にしましょう。そして図面を作成してもらい、見積もりを取り、変更による工事費の増減、後期の延長について確認した上で、納得してから進めるようにしましょう。
参考文献 最高の家を建てる方法(㈱エクスナレッジ)