みなさんこんにちは!
ニットー住宅不動産部の田中です。
本日は土地を購入する前に気を付けるべき内容についてです。今回は水(浸水・冠水)についてフォーカスしてみたいと思います。購入予定の土地があった場合に、その土地が浸水や冠水しないかどうかについてはどのように調べていらっしゃいますか??
ひとつはそうです、ハザードマップです。よく他のサイトでも話されていることとしては、地名ですね。しかし、それでは十分ではありません。法務局で【公図(こうず)】を取得してください。また、役所がホームページで公開している浸水履歴を参照してください。
順に解説してまいります。
みなさんは暗渠(あんきょ)というものをご存じでしょうか?見かけは道路なのですが、下に川が流れているのです。この暗渠ですが、自治体によっては、道路に表示があるのですが、残念ながら表示もないことがあります。
その時に、頼りになるのが、この公図です。公図上では川や水路と表示されますので、暗渠であることがわかります。近くに水路や川があるということは、地盤が緩いだけではなく、浸水の被害に遭遇する可能性がぐんと上昇することを意味しています。ですが、「そうはいっても、そんなこといったらいつまでも土地が購入できないじゃないか!」というお声もあると思います。私もその通りだと思います。
土地は駅からの徒歩や周辺の商業施施設までの距離、道路との関係や角地などの接道状況によっても利便性が大きく変わりますので、個人的には、「その浸水リスクがあっても購入に値する!」と感じていただけたなら、購入してよいと思います。30年前から首都直下型地震はやってくるといわれています。
災害に対しての備えはもちろん必要です。ただし、ハザードマップにつていは、災害の想定をしたものですので、想定の域を越えません。
このあたりのバランスはご自身でご決断いただく必要があります。
一つの目安となるのが、役所のホームページに掲載されている、浸水履歴などの水に関する情報です。こちらには、床上浸水、床下浸水、道路冠水といった指標で情報が公開されています。こちらは想定ではなく、実際の情報ですので、こちらに該当する土地を購入する場合は地盤を少し上げるなどの対策をすることを強くお勧め致します。
このように、最近知名度のあがってきたハザードマップだけでは、その土地の浸水や冠水といった水に関する情報が把握しきれません。また、市区町村の公表するハザードマップは古いことがあります。その場合には、国土交通省が発行しているハザードマップが最新となることがあります。2020年10月21日現在では、千葉県松戸市がこのパターンに該当しますね。
まとめると、
1.ハザードマップ
2.地名
3.公図
4.市区町村の浸水履歴
を確認してから最終の土地の購入判断をされることをお勧めいたします。