さぁー、いよいよ本格的な設計に入ります。その第一段階を基本設計といい、ラフプランをもとに、設計担当者と打ち合わせを重ね、間取りやデザインを詰める作業を言います。修正したい部分や付け加えたい要望等があればここで必ず伝えましょう。 内容が固まったら、配置図、立面図、平面図等からなる基本設計図書が提出されます。これ以降に大きな変更をする場合は、業務外として設計料金が追加されるので、この段階でとことん話し合い、納得いくまで相談することが大事です。 自分たちの要望に対して優先順位を決めておくことも重要。予算がオーバーした際の取捨選択がスムーズになります。 基本設計が終わったら、実施設計に入ります。床材やクロスなどの内装材、サッシや建具、キッチンやサニタリーの設備、そしてコンセントの位置や各部屋の照明器具を商品レベルで決めます。カタログ上での検討にとどめず、出来る限りショールームで実物を確認して選びたいものです。 打ち合わせで決まった事は、どんなことでも書面にして残しておきましょう。万が一、依頼内容と違う場合に証拠となるからです。
■ラフプランをもとに、間取りやデザインを決めよう はじめに、プラン全体を見直します。LDK、玄関、居室、サニタリーの広さや位置はプラン通りで良いか。動線に無駄がないか。採光や通風、プライバシー対策など外部との関係はどうか。続いて、それぞれの部屋での過ごし方を考え、建材や設備を選んでいきましょう。
□サニタリー設備を検討しよう
例えば…
●便器の種類は?
●手洗器の種類は?
●浴室のバスタブの種類は?
●鏡、手すりなどの種類は?
など。
□窓を検討しよう
例えば…
●大きさ、1点数は?
●開閉スタイルは?
●冊子の種類は?
●ガラスの種類は?
など。
□ドアを検討しよう
例えば…
● 位置・数は?
●開閉形式は?
●デザインは?
●ドアハンドルは?
など。
□内装、外装を検討しよう
例えば…
●各教室の床、壁、天井材は?
●外装材の種類は?
●屋根材は?
など。
□キッチンを検討しよう
例えば…
●リビングやダイニングとの関係は?
●I型、L型、アイランド型などの配置は?
●ワークトップの高さ、奥行きは?
●コンロやシンクなどの機器選びとレイアウトは?
●収納量、収納方法は?
●扉材の色は?
など。
■ショールームを上手に活用するコツ
展示されている設備や建材を用いるとどんな空間ができるのかを、使い勝手とデザインの両面から検討しましょう。
□システムキッチンのショールームの場合
●シンクやコンロの配置、サイズ、機能を確認する
●食器洗い乾燥機等ビルトイン機器の種類と機能を確認する
●靴を脱いで高さや奥行を確認し、メジャーで採寸する
●収納スペースの位置やサイズや使い勝手を確かめる
●扉材の色や種類、ワークトップの材質や性能を確認する
● CGでコーディネートを仮想体験する
●ダイニングとのつながりなど空間のつくりを参考にする
□システムバスのショールームの場合
●浴槽に身を沈めて浴室の広さや浴槽形状を体感する
●シャワーの使い勝手を確認する
●出入り口の扉の開放幅を調べる
●保温性など機能や性能を確認する
●浴室暖房乾燥機やジャグジーなどアメニティー設備を体験する
□建具のショールームの場合
●窓は設置する空間をイメージして様々な開閉方式を試す
●断熱や遮音など性能を体感できる展示を試す
●玄関ドアは開閉して、引の重さを確認する
●窓シャッターは動かしてみる
Do&Check 家づくりが進んだらチェック!
□プランの詳細打ち合わせを行おう
□打ち合わせ結果を書面に残そう
□ショールームで設備、現在の実物を体験しよう
□間取り及び使用する設備、現在を決めよう
参考文献 「最高の家を建てる方法」(株式会社エクスナレッジ)