ご縁を紡いで実現された建築家鹿内健氏とのコラボ建築。隈研吾との協業実績のある構造建築事務所とも連携し、在来軸組工法での新しい可能性が垣間見える建築が完成しました。
ゆくゆくは作業台としてのアイランドキッチンが設置される予定のLDK。大型の窓を採用することで、明るいリビング空間が演出されています。床はタイル敷きとなっています。
ペンダントライトが印象的なLDKですが、こちらは3m越えの天井から吊るしているので迫力があります。各部屋には建具の枠を見せない設計となっています。
非防火地域である特性を生かして、構造材をみせた仕上げを採用しています。使用する色を制限することで、すっきりとしたスタイリッシュな空間です。
通常は床材で使用する樹種のフロア材を天井に施工しました。床張り方向を外リビングに向けたことで、まるで天井がつながっているかのように見える計画になっています。
本来柱があるべき場所に柱がないこの建物は、構造計算によって成立しています。構造は木軸以外に鋼材で引っ張って支えています。
開放的な外リビングには自然の生垣を利用して目隠しを行う予定です。木々の成長まで時間が掛かりますが、SDGsな手法です。そしてここは、お施主様のDIYによって素敵な想い出がつくられることになる予定です。
このお家は太陽光パネルを搭載するZEH住宅のため、キッチンにはIHを採用。キッチンパネルはアイカ工業の製品をセレクトしました。
洗面台はセラトレーディングのショールームを見学されてセレクトしてものです。壁は弊社でオプションとして取り扱っているしっくいを使用しています。調湿効果により、夏でも快適な空間です。
建具は完全オリジナル造作品です。しっくいの色と建具の色、そして外リビングの色も実は日塗工色品番にて揃えています。真っ白ではない温かみのある色で仕上げられており、自然光の光がやさしく部屋に入り込みます。
床材にはチークの無垢材を採用しています。壁と床の接点に採用する部材は弊社の標準外にはなりますが、特注で無塗装品に現場塗装を施したこだわりポイントの一つです。