こんにちは!ニットー住宅松尾です。
最近、地盤改良工事の書類偽装が次々と発覚し、不安になっている方も多いのではないでしょうか。特に地面の中は見えない部分なので気になりますよね。今日はそんな不安を少しでも取り除く為の、自分で出来る軟弱地盤の見極め方を幾つかご紹介致します。
皆さんかお住まいの地名はどんな意味があるか考えた事はありますか?地名には、過去の土地の歴史が込められています。昔の人は、その土地の特徴や災害の履歴を記録するように地名にヒントを残している事があります。例えば、軟弱な地盤のキーワードは「水」と「低地」があります。
「水を表わす文字」・・川・池・沼・洲・深・洗・波 などなど
「低地を表わす文字」・・谷・沢・下・淵・溝 などなど
また、傾斜地はがけ崩れや地滑りの文字が使われる事もあります。「崩れる」が変化して「呉・久里・栗」となる事もあるようです。土地が迫っているという意味で「迫」「瀬古」なども要注意です。
自分の住んでいる土地の由来を地名から調べてみるのも災害対策の一つになるかも知れませんね。
これから家を建てよう!と考えている方はその土地がどんな地盤なのか、気になりますよね。
とはいえ、地盤調査には時間とお金がかかるので、やたらと調べる訳にはいかないのが現状です。
そんな時は自分の目で確認して、軟弱地盤を見極めましょう!
見極めポイントを3つ伝授いたします。
水路はその付近で最も低い場所となります。水路は軟弱地盤を教えてくれる目印となります。水路が隠ぺいされていて見つけられない場合もありますよね。そんな時は、車両重量制限の標識や片面が斜面になっている曲がりくねった道路なども水路の可能性があると推測されます。
軟弱地盤に建っている建物や塀にはヒントがいっぱいです。怪しまれないように気をつけて観察してみましょう。ポイントは外壁にクラックが入っていないか、玄関ドアなどの建付けが悪く隙間が開いていないか、ブロック塀が傾いていないか、ヒビが入っていないか・・などです。周囲を注意深く観察して軟弱地盤を見極めましょう
・植栽チェック・・竹は根が浅く横に伸びる為、地下水位の深い土地には群生しないそうです。
アシやイネ科の植物、コケ類は湿潤な低地に繁殖するので、そこがもともと湿地だったと推測されます。
・用途・・・宅地が不足する前は、軟弱地盤には家が建たず、資材置き場などに使われていたそうです。過去に用途も目印になりますね。
専門家の意見や地盤調査で土地を知る方法が一般的ではありますが、万全とはいえません。これから計画する土地がどんな地盤なのか、観察する事で判る事も多くありますので、是非チャレンジしてみてください。
松尾 恵美